付加価値とはなんでしょうか?

労働生産性の式の分子である付加価値を考察してみたいと思います。
付加価値は経済産業省のHPで定義されています。 
下にURLを記載しておきます。
https://www.meti.go.jp/press/2022/01/20230130002/20230130002.html
基本に戻ってですが。
     売上総利益(粗利)= 売上-売上原価
     営業利益 = 売上総利益(粗利)-販管費
で表せます。
そして、付加価値は、経済産業省の上記 HPから
     付加価値額 = 営業利益+給与総額+減価償却費+福利厚生費+動産・不動産賃借料+租税公課 と定義されています。
給与総額は、まさに全ての給与の総額です。(役員給与、役員賞与、従業員給与、従業員賞与)
営業利益を導き出すところにある販管費は販売費と管理費を合わせた言葉ですので、販売費と一般管理費に分けて考えます。
販売費は販売活動で発生する費用、一般管理費は企業全体の管理活動で発生する費用です。
販管費と一般管理には、どのような内容を含んでいるのか? 見てみましょう。

販売費の内訳・勘定科目(例)
勘定科目    内訳
 広告宣伝費 商品やサービスを宣伝するために掛かる費用
 販売手数料 販売代理店・委託業者・仲介人などに支払う手数料
〇給与手当  営業部門の従業員に支払う給料や各種手当
 荷造運賃  商品の発送に必要な梱包資材の料金や運送費用など
 旅費交通費 営業活動に利用した交通機関の代金や出張の際の宿泊費など
 交際費   取引先の接待のために掛かる費用

一般管理費の内訳・勘定科目(例)
 勘定科目 内訳
〇地代家賃  オフィスなどの家賃や駐車場代
 水道光熱費 オフィスなどの上下水道代、ガス代、電気代
 通信費   電話やインターネットの利用料金
〇リース料  コピー機や複合機のリース料金
 消耗品費  文房具・コピー用紙・領収書用紙などの消耗品に掛かる費用
〇減価償却費 パソコンなど長期的に使われる固定資産の減価償却費
 研究開発費 新しい製品の開発や既存製品の著しい改良のために掛かる費用
〇給与手当  経理や総務部門の従業員に支払う給与や各種手当
〇役員報酬  社長・取締役・執行役員などに支給される報酬
〇法廷福利費 さまざまな法律・法令によって定められた「事業者に負担が義務付けられている福利厚生の費用」
〇租税公課  事業税や固定資産税、自動車関連税などの税金、印紙税など

以上の様に、付加価値は、売上総利益とは、違っています。その会社が生み出した価値になります。
営業利益にその価値を足しこんでいるということになります。ですが、細かくてわかりにくいために、
付加価値 ≒ 粗利とみなしている場合もあります。

 <<続く>>

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